大人の時間割

日々是好日

1日の終わりに振り返る

 1日の終わりには必ずメモ帳で振り返るようにしている。具体的には、できたことと,できなかったことを記録している。この作業を行うと自分が何を重視していて、何を重視していないか価値観の優先順位をつけやすくなるように思う。またできていないことは明日改善しようと思うし、できたことの確認は達成感につながりやすい。

 思えば、数学の問題を解く時なんかも、できた問題には◯をし、できなかった問題は☓をしていたのでそれに近いようにも思う。ともかく、人生はやれることに時間を費やすよりも、できないことをつぶすことも大事であるので、この作業は人生の効率を上げるという意味でも続けて行きたいと思う。

あらゆるものをファイリングするか、スキャンする

 情報をファイリングすることは非常に大事だ。ファイリングというと、職場でしかやらないイメージだが、家でもたまった領収や、取扱説明書などはファイリングしておくと探す時間を短縮できる。ドイツ人は何でもかんでもファイリングするらしいが、日本人もこの点は見習ってもいいと思う。そもそも探す時間というのは、精神衛生的にもイライラするだけなので、あまりおすすめできない。そのため、インデックスや見出しをつけてきちんとファイリングすることは大事だ。コツとしては、あまり難しいことは考えず、とにかく捨てるか迷っているものをどんどんファイリングしていくことだ。その過程で無駄なものは選別されていくだろう。

 ファイルはとりあえず3冊くらい百均で買っておくと良いだろう。穴あけパンチもあると良いだろう。なお、書類の総量を減らしたければ、スキャナーを買っておくこともおすすめする。スキャナーがあれば、PC等に取り込めば後は捨てるだけだ。この作業を毎週1回、土曜の朝にすすめると、次第に家が片付いてくる。地味な作業だが、日々の暮らしのクオリティを上げるためにも、情報はファイル管理することがおすすめだ。

プライムビデオで割りと充分な話

 Amazonプライムに加入しているので割りとプライムビデオを見る。月換算すると325円程度なので、娯楽としては圧倒的にコスパが高い。Netflixやhuluに比べるとラインナップは劣るが、それでも見きれないほどコンテンツはある。仮に見たいものがあったとしても、たまにAmazonではレンタル100円セールをやっているので、そのタイミングで借りれば充分楽しめる。(筆者も「この世界の片隅で」を100円の時に借りた。)

 Netflixはオリジナルドラマやドキュメンタリーが充実しているのでどうしても見たい場合はそちらに加入しておくのもいい。ただ値段はプライムより高いし、普通に働いている人であればそんなにコンテンツを消費できないだろう。そう考えるとやはり動画配信は一番安いサービスをときどき見て、たまに見たいものはセールでネットやツタヤで借りるのがよいだろうと思う。

可処分時間が少ないことが問題

  現代人は常にネットに接続している状態だ、そんな状態では、まともに物事を考えたり、旅行に行ったりすることは難しい。コンテンツにアクセスできる環境は整ってきているが、それを使う時間が現代は減ってきている。スマホの通知は作業を細切れにさせるし、ネットフリックスを契約していても、膨大なコンテンツを消費することは難しいだろう。

 一方既存のメディアであるテレビも時間を侵食する一方だ。SNSは絶え間なく世界中の人と接続を容易にした一方で、常に連絡が取れる体制や人数の増加が個人の時間を侵食してきている。つまり、ネットで効率化できている一方でそれに伴い消費する時間が増えている、むしろ消費の時間が多い可能性すらある。

 可処分時間を確保するには、一定、時間を浪費するものから距離を置く必要もあるだろう。つまりいいとこ取りをするのだ。ネットの便利さを享受しつつも、時間を浪費しない方法を考えながら人生を過ごすことが大事だと思う。

行き詰った時は

 行き詰った時は基本的に減らす事で対処した方ががいい。やるべき事を減らす、所有物を減らす、食べる量を減らす、人付きあいを減らす等だ。減らすことで人間は一度思考をリセットできるし、リセットした後は本当に必要な視点が見えてくる。その結果、例え減らし過ぎたとしても自分にとってこれは残しておいた方が良いとか、そういった価値判断がしやすくなる。単純に人間はやることが減ると、その分余裕ができるので、自分が本当に興味をもつ事にとりかかったりするようになると思う。

 もう一つは原理原則に立ち返ることだ。人間の思考は拡散しやすい。試験勉強前に部屋の漫画やゲームを始めてしまうのは人間の意識が拡散し易いことを表している。そもそも太古の昔に、一つの事に集中していたら、人間はとうにライオン等の肉食動物に捕食され、ここまで進化していなかったであろう。そのため、人間の意識は拡散しやすいと言えるが、拡散すると物事は複雑になる。そうすると、本当に重要な事を忘れ、どんどん別の方向に物事は向かってしまうものである。だから、原理原則に返って物事をすすめるということは非常に重要であり、意識しておくべきことだ。初心忘るべからずという言葉はこの事を表しているものだと思う。

人生は「初めて」が多い方が豊かになると思う

 人生の経験値は、結局のところ同じ事を何回もやるよりも、「初めて」やることをいかに増やせるかが重要だと思う。

 初めての経験は今までになかった視野を得ることができ、物事を多角的に見る能力が身につくと思う。また、10のうち、3の事しか知らない人は10のうち8を知っている人に比べて判断ミスが増えるだろう。仕事においても、結局は色々な知識を知っている人の方が正しい判断を行いやすいし、そういう努力をしていない人は視野が狭くなってしまうと思う。

 経験は何でもかまわないと思う。食べたことのないものを食べたり、飲み会ではできるだけ話した事ない人と話す、あるいはやったことのない趣味に挑戦する、程度でいいと思う。失敗を恐れて何もしない人より、はるかに得るものの多い人生だと思うし、人生の局面によってはそれは経験できないことかもしれないので、できるだけ「初めて」の経験を増やす人生をおくりたいと思う。

サブスクリプションとの付き合い方

 サブスクリプション、所謂「〜し放題」サービスが増えている。プライムビデオやDマガジンといったいわゆる映画見放題、雑誌読み放題といったサービスである。これらのメリットはたくさんのコンテンツやサービスに触れられる点だ。つまり1つの映画がつまらなければすぐに他の映画を見たりすることができることだ。これは結果的に自分が熱中できるコンテンツにたどり着くことを容易にする。そのため人生のQOLが上がることにつながると思う。

 また、時間の節約にもなる。そんなに多くの映画見れないよ、といい、お金がもったいないと主張する人もいるが、これらのサービスは本質的に時間の節約がメインだと思う。もちろん、面白いコンテンツにたどり着く可能性が高まるので、1本1本をツタヤでレンタルするよりも多くのコンテンツを見る機会も増える。そのため、金銭的にもメリットが高まると言える。

 ホテルの食べ放題にしろ、Netflixにしろサブスクリプションは色々なものを試し、自分に合うものを探す場だと捉えるのが賢いと思う。