大人の時間割

日々是好日

幸福を近所で実現

 コロナ渦により人々の生活は一変した。つまり接触を避け、遠くには行かないというライフスタイルだ。これにより旅行は行きづらくなり、基本的に近場で終わらせるライフスタイルという一昔前のスタイルに戻ってしまった。手軽に遠くに行ける仮想現実(メタバース)等も隆盛ではあるが、それも家にいながら体験するという意味では近場で終わらせるライフスタイルである。人々は近場でいかに幸福感を得るかというライフスタイルに変わって来ている。密を避け、近場を旅行するマイクロツーリズムが流行している。また、ちょっと贅沢なものを自宅で楽しむのも同じ消費傾向であると言える。人は幸福感を得るためにお金を使うが、近所で幸福感が得られない人は今の時代、不幸であるといえる。なぜならそのライフスタイルは実現不可能だし、近くで置き換えられるものもあるからだ。温泉に行きたければ火山列島の日本には居住する近くにもたくさんあるし、割と日本はインフラが整っているので似たような場所は近くに結構見つけられる。唯一できないといえば海外旅行で現地の文化を味わうことだろう。これも仮想現実の世界で可能になるかもしれないが。食事はお取り寄せすればいい。そういう意味では首都圏はやはり優位性がある。なぜなら近所にある消費のバリエーションが豊かだからだ。近所にあるインフラが幸福感を左右する時代になりつつあるといえるだろう。